隣の席の姫野くん。
「…や、ましたく…」
橋田の声に目を見開く
寝言で俺の名前って…もしかして…
その続きを考えるとドキドキと胸が高鳴った
「…ひ、めの~」
橋田はうーんと言いながらベットから足を半分出した
橋田の細くて白い足が露になって、俺の心臓はさらにドキドキいったけど…
『ひ、めの~』
その言葉にモヤモヤとする
名前を呼ばれたのが自分だけじゃなかったこと。
それが少し、いや結構気に入らない
「俺のこと…好きになれよ…」
自分でも驚くほど掠れた声。
橋田、俺のことを好きになって
そしたら俺も思いを告げて…
なんて、男らしくないよな。
そんなことをぐだぐだと考えているうちに俺は眠っていた