隣の席の姫野くん。
「…何よお母さん…」
俺はお母さんじゃねえよ
「まだ目覚ましなってない~」
そりゃ5時半だからな
「んー?にゃんでお母さん話さないの…?」
にゃんでって…可愛すぎる
「お母さんちゃんと話し、な、よ?」
ぱちっと開いた橋田の目が俺を捉えた
「…」
「…」
数秒間見つめられたあと…
「や!山下くん!!!!」
橋田はすごい勢いで布団に潜っていった
「どうした?」
そんな橋田が可愛くて少し意地悪してみる
「だ!ね!ぶ!」
なにも伝わってこない橋田の答えに俺は吹き出しそうになる。