隣の席の姫野くん。
「そろそろ戻んなきゃな」
時計を見ると文化祭開始まであと30分。
衣装に着替える時間も考えると、そろそろ戻らないとまにあわない
「…そうだね、またあとで探そっか」
肩を落として教室に戻る橋田を見ると胸が痛んだ。
なにがなんでも段ボール見つけねぇとな。
そしてそれぞれ更衣室に入る。
俺に用意された衣装を広げて、俺の顔はひきつった。
俺が執事ってどうなんだ…?
乗り気じゃないけど着ないわけにはいかない。
着替えた自分を鏡でみるとはずかしくなった。
できるだけ人に見つからないようにと教室へ向かうと
「望ちゃん可愛すぎる!!!!」
騒ぐ女子の声が聞こえてきた