隣の席の姫野くん。
「…おっ!ここなんかありそうじゃない?」
「えっ!?きゃっ!!!」
蓮見くんは旧図書室のドアを開けると私を中へ突き飛ばした。
「…いったぁ…」
押された勢いで床へと倒れ込む。
強くぶつけた左半身が痛んだ。
「…ちょっと!!!なにすんの…」
文句を言おうと蓮見くんを睨み付けると
「…強気な女ってのも悪くないね~。そーゆー女が泣き叫ぶとことか…そそる。」
爽やかの欠片もない気色悪い顔でニヤニヤしている人がいた。
…こんな人、知らない
「あれ?怖くなっちゃった?爽やかな俺じゃないから?ほら。罵れよ。言い返せよ。そんじゃないとこの後楽しくないだろ?な?」
人ってこんなに変わるものだろうか。
顔だけ同じの別人じゃないかと思う
震えが止まらない…声が出ない…
「なぁ。ほーら。どうしたんだよ?このまま襲っちゃうよ?反発しとけば?」
ギュッと頬をつかまれる。
痛い…