隣の席の姫野くん。
「…いろいろ頑張ったのが目にみえて…かわいいなって思ったんだよ。…だー。こんなキャラじゃねえのに」
山下くんは私の数歩前をあるっていたから顔は見えなかったけど…
きっと、真っ赤なんだよね。
ほんとはふっと笑いたかったけど、そんなことをしたら顔を見られてしまう。
ぐちゃぐちゃなうえに真っ赤になった私の顔を…
心臓がすごい勢いでバクバクいっているのがわかる。
繋がれた手はちゃんと山下くんがぎゅっとしてくれていて…
「おーい!こっちこっち!」
小声で私たちを呼んだ姫野のせいで離されたけどね
「…っち」
「何か言ったか?橋田」
「何も言ってない…くそが。」
「ん?」
離されて熱を失った手を見る。
…姫野のバーカ。
山下くんの、バーカ。