隣の席の姫野くん。




「のんちゃーん!おーい!もう着いちゃうよー!」



このみの声で現実に引き戻される



…思い返してみると、私なかなか恥ずかしいことを…



じわじわと顔が熱くなる




「…ねえのんちゃーん!教えてよお!」



そんなことには気付かずに甘えたように私にお願いしてくるこのみ。



「嫌よ」



こんなこと誰にも話せない!!




私が断るとこのみは



「のんちゃんのケーチ」



なんて言ってきたから




「このみ?今何か言った?あ、あんたらのキスシーンの話でもしたいの?」



「ごっごごごごめんなさい!!!!」




これでよし。




大人しくなったこのみをみて微笑む




「秀ちゃんのケチ!!!」




すると後ろからどこかで聞いたような会話が…



「…あ?なんだって?昂。それとも、あの時のキスの話でもしたいってのか?」




「…す!すいません!!!!!」




…もしかして、秀平くんも姫野に聞かれたのかな?




「ふふふっ」




あんたたち、とれだけ似た者同士なのよ!



…私たちもか。





バスはもうすぐ秀平くんと姫野の住む町に着く。




今日も真っ赤な顔みれるかな…





お楽しみのお泊まり会が始まります!!!!























< 279 / 300 >

この作品をシェア

pagetop