隣の席の姫野くん。



そのあとも川瀬といつも通り言いあったり、睨みあったりしていた。



「姫野!このみ!」



しばらくして、俺らの間に入ってきたのは川瀬の親友、橋田望。



人間見た目じゃなくて中身だって言葉をよく聞くけど、まさにそれってコイツのこと。



「今年も姫野とこのみは隣でーす」


人形みたいなこいつから発せられた、これまたアニメみたいな高い声。



ってそうじゃなくて、



「「うそだあああああああ!!!!!」」




嬉しさのあまりそう叫んでいた俺。



気付いたら川瀬とハモっててさらに嬉しかった。




川瀬は、嬉しくないし信じたくなくて騒いだんだろうけどさ。








そのあと去年と同じ担任、はっしーが来て俺は川瀬の隣に座った。













< 28 / 300 >

この作品をシェア

pagetop