隣の席の姫野くん。
昂side
「んじゃーね。このみ、姫野」
「明日ねっ!のんちゃん!」
俺と秀平の家の前で楽しそうに手を振り合うこのみと橋田。
そこからこそこそと少しだけ離れて俺と秀平はこれからの打ち合わせを始めた
「…夜、どうすんだよ昂」
「あー、どうするよ秀ちゃん」
バス停からうちまでゆっくり歩いて10分。
四人でるんるん気分でここまで来たわけだが…
そこで俺と秀平ははっと気付いた。
これから二人っきりって…俺らどこまで我慢すりゃいーんだよ!!!!!
二人ってなったら暴走した俺を止めてくれる人はこのみしかいないわけで
なんで今までそんなことに気付かなかったのかと思うくらい重要なこと。
手は出していいものなのか????
ちらりとこのみを見ると、にこにことしていた。
…二人のときにそんな可愛く笑われたら…
「…くっそ」
いろいろと我慢できる自信ねえ!!!!!
「…昂、手出しても許されると思うか?」
さすが幼馴染み。
思考回路が一緒だな。