隣の席の姫野くん。





「昂~?まだー?」



「もうちょい!!」





俺と秀平は手短に結論を出した。



今日は手を出さないと誓う。


窓を開けてれば声とか音とか聞こえるし、手を出すことはない。


それにもし、暴走してても止めに入ることができる。





次はキスは手をだすことに含まれない。




これは秀平がどうしても譲らなかった。



よっぽど橋田とキスしたいらしい。



…まぁ、人のこと言えねえけど





最後に明日は6時に起きること。



6時にお互いに窓から顔を出して起床を確認し、起きてないときは窓から部屋に乗り込む。




これで手は出さないで過ごせそうだ。




このみのことは大好きだけど、まだ手をだしたくない。




…大切にしたいんだ、一つ一つを。




そう思ってる自分がおかしくて笑ってしまった。




「昂!笑ってんじゃん!真剣な話じゃないじゃん!」




真剣な話があるからと待たせていたこのみが口を尖らせて迫ってきた。




「早く入ろうよ!」





いや、できることなら我慢の時間を減らしたいんだよ




…手、出しちまうからさ。








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