隣の席の姫野くん。
川瀬と帰ったあの日から、約2ヶ月が経った。
その間に変わったことといえば…
…うん、何もない。
自分でも悲しくなるくらいなんの変化もない。
あれ以来川瀬と一緒に帰ることもなければ、もちろん抱き締めるチャンスもなくて
はっしーは全く学級委員の仕事頼んでこないし
隣の席ってことくらいしか川瀬との接点がない
「…はぁ」
現状を把握してため息が出る。
「あ~!姫野!」
川瀬がにたにたしながら俺の肩を叩く。
ぜんっぜん痛くないんですけど。
そこがまた可愛いっつーか、なんつーか