隣の席の姫野くん。
どこぞのヤンキーですか橋田さん。
俺はそんな冷静にツッコミながら橋田についていった。
「ここ…」
橋田は小さくそう言うと俺を部屋の奥へと促した。
「ここ、わかる?」
橋田は少し微笑みながら俺を見上げた。
こいつ、黙ってればかわいいのに
「ここって、旧図書室だろ?」
俺は周りを見渡しながら言った。
「あ、知ってるんだ。」
橋田は俺を少し馬鹿にしたように笑った
…んだよ
俺はどうせお子ちゃまだよ。