隣の席の姫野くん。



昼休みになってものんちゃんも姫野も戻ってこなかった。



「今ごろ二人で一緒にいるのかな!」



噂好きの女の子がにやにやしながら言っていた。



なんだか、少し胸が痛い。


チクってして、苦しい。



なんだろう、この痛みは。


今まで感じたことがない痛み…



そんなことを考えながらぼーっとしていると




ガラッ




姫野が現れた。




「ひーめのー!」






のんちゃんを問い詰めてたときと同じ奴が姫野に寄っていった。



「橋田サンとなにやってたんだよ~」




なにそれ。

さっきの話には出てこなかったじゃない。



どんなに二人の仲を認めたくなくて、ただの噂だと思おうとしても



証拠まであるの?








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