隣の席の姫野くん。



それから姫野は特に突っ込んでくることもなく、はっしーが来て隣に座った。




さっきから黙ってるけど…大丈夫、かな?



少し心配になって姫野を見ると、何かを決心したように強い目をしていた。




「はっし~具合悪いから帰るわ~」





急に大きな声ではっしーに話しかけた姫野。



少し具合悪そうにフラフラしてる。




具合悪くて黙ってたのかな?




「具合悪いならムリすんな!帰っていいぞ!」


珍しく体調不良を訴えた姫野にはっしーも驚いていた。



「んじゃ、帰る~」





姫野はダルそうにそう言って、鞄をもった。




そしてなぜか教室のどあのまえで立ち止まって振り返った。




「あ、川瀬このみ。俺が好きなのはお前だから。以上!」





そう言うと思いっきりドアを閉めた。





静まるクラス内。






姫野が、私を好き?




え…





「えええええええええ!」





クラス内に驚きの声が響いた








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