同級会、その後、恋愛。
「さあ。流石に嘘の情報流されて頭にきたからさんざん文句言ったら『あんたなんか要らないわよ!』て顔真っ赤にして去っていった」

「ああ……」
たいそう可愛い子だったから相当プライドが傷ついたに違いない。

「それが、同級会の前日の話だ」
「割りとホットな話だったのね」

上條が缶ビールをテーブルに置くと、空いた手を私の頬に添わせた。

「次の日同級会で仁藤さんに会う前にカタつけたかったから」

そう言うと彼は私を引き寄せ、軽く唇を合わせた。

「……なんで私?」
「なんでって、わかるでしょ?」

答えを私に丸投げするような言い方にイラッとした。

「言ってくんなきゃ、わかんない!!」

「好きなんで」

サラッと言われた。


「え?」


呆けた私に構わず、上條は私を抱き締めた。

「高校の時好きだったけど、言えないまま卒業したんでずっと心残りだった」
「……」
「同級会の話を聞いてから、頭の中は仁藤さんで一杯だった。同級会では話すタイミングが無くて話せなかったけど、二次会では絶対に話そうって決めてた」

「あんまり喋んなかったけどね……」
「口下手なんで。態度で示してみました」
「それならそうって言ってよ、私てっきりセフレなんだと思って……」
「そんなわけないだろ」

腕を捕まれ、ベッドに連れていかれる。
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