同級会、その後、恋愛。
*
彼、上條篤(カミジョウ アツシ)とは十年ぶりに行われた同級会で再会した。
昔は細くて、さほど背も高くなくて余り喋らない人だった。顔は決して目立つようなイケメンではないと思っていたのだが、成長って凄いな。10年もたつと背も高くなって常に私は見下ろされるようだし、顔もなかなか精悍な顔付きの良い男になっていた。
同級会では彼は隣にいなかったのだが、二次会のカラオケで私の前に彼がやって来て、隣の子にゴメン、と言いつつ無理矢理隣に座り、話しかけられた。
「仁藤さん、久しぶり。今何してんの」
「普通に会社員してる。そっちは?」
「同じく。独り暮らし?」
「うん。上條は?」
「俺もだよ」
大して会話が弾むわけじゃ無いんだけど、彼は私の隣から動かなかった。
同級会もお開きになり、其々帰り支度を始めた時、カラオケの出口付近で彼に携帯の番号を聞かれた。
「また会おうよ」
断る理由もないので素直に赤外線通信でお互いの連絡先を交換した。
社交辞令か、また皆で一緒に飲もうという意味なんだろうと思っていたのだが、
彼からの連絡は意外と早く来た。
翌日の夕方。
『今何してる?』
メールが来た。何も考えず
『家にいるけど』
と返信したら、これから会おう、とメールが返ってきた。
暇だし、良いか。と支度をして家を出た。
彼、上條篤(カミジョウ アツシ)とは十年ぶりに行われた同級会で再会した。
昔は細くて、さほど背も高くなくて余り喋らない人だった。顔は決して目立つようなイケメンではないと思っていたのだが、成長って凄いな。10年もたつと背も高くなって常に私は見下ろされるようだし、顔もなかなか精悍な顔付きの良い男になっていた。
同級会では彼は隣にいなかったのだが、二次会のカラオケで私の前に彼がやって来て、隣の子にゴメン、と言いつつ無理矢理隣に座り、話しかけられた。
「仁藤さん、久しぶり。今何してんの」
「普通に会社員してる。そっちは?」
「同じく。独り暮らし?」
「うん。上條は?」
「俺もだよ」
大して会話が弾むわけじゃ無いんだけど、彼は私の隣から動かなかった。
同級会もお開きになり、其々帰り支度を始めた時、カラオケの出口付近で彼に携帯の番号を聞かれた。
「また会おうよ」
断る理由もないので素直に赤外線通信でお互いの連絡先を交換した。
社交辞令か、また皆で一緒に飲もうという意味なんだろうと思っていたのだが、
彼からの連絡は意外と早く来た。
翌日の夕方。
『今何してる?』
メールが来た。何も考えず
『家にいるけど』
と返信したら、これから会おう、とメールが返ってきた。
暇だし、良いか。と支度をして家を出た。