先生に恋した話~報われない恋心~
約一時間のビデオが終わった。
ズッ、ズッと涙をこらえる人もいた。
ほとんどがみんな泣いていた。
「先生たちから話がある」
そう言って最初に出てきたのは
国語の先生。
「先生は、今年からこの学校に来て
三年生の国語の授業を持つことになりました」
先生が声をつまらす。
先生も泣いているんだ。
我慢して泣いてなかった男子も
それにつられるように泣き出す。
「最初は正直戸惑ったし、
寝てばかりで授業を聞かない子もいたね。
だけど、段々起きて授業を聞いてくれて
本当に嬉しかったです」
先生は泣きながらも一生懸命話してくれた。
「ひとつ悔しいのは、
あなた達を一年生から見れなかったことです。
成長していくあなた達を見たかった」
そう言って話が終わる。