先生に恋した話~報われない恋心~
キョロキョロと辺りを見回しても
先生の姿はなかった。
なーんだ、いないんだ…。
落ち込みながらもご飯をとりにいく。
「あ、小春野菜全部とらないでよー」
小春と笑いながらご飯をとる。
私達は話しながら座る席を探す。
他の生徒たちが占領していて座る場所が少なかった。
「あ、あった!」
そう言って小春は座る場所をとりにいく。
私も小春のあとに着いていこうとする。
「萌衣、これしか食べないの?」
大好きな先生の声が聞こえた。
先生のお皿を見ると大量の野菜。
「あ?野菜ないじゃん」
私のお皿を見て先生は
そう言って自分のお皿から
野菜を少しとって分けてくれた。
「え、いいの!?」
私が驚いて先生の顔を見ると
先生は、
萌衣は痩せすぎだから。
と笑いながら言った。
「ひっどーい!」
ははは。
と先生は先生たちの席に戻ってしまった。
先生…、今ものすごく幸せだよ。