先生に恋した話~報われない恋心~
「先生!」
理科室に入る。
先生は、さっき私達が出した
自由研究のプリントをチェックしてた。
「ここでチェックしてるの?」
私が不思議そうに聞くと、
先生は顔を上げずにプリントを見ながら答えた。
「職員室だと色んな先生いるからね。
ここでチェックしたほうがはかどるの」
確かに、職員室は先生たちが沢山居て
うるさいときはガヤガヤしてる。
それに、色んな生徒遊びに来るしね。
…あ。
1人になりたくて来たのに私来ちゃったら
邪魔だよね…。
「何か用?
相談事?」
先生は、プリントをしまって私の方を見る。
ドキドキと私の鼓動は激しく鳴り響く。
「あ…えっと。
今日先生誕生日だなって思って…」
私は、恥ずかしくて先生の目を見れずに言う。
「あ~!
年とっちゃったよ」
先生はそう言って
頭をかいた。
私は、プレゼントを鞄から出す。
「先生…。
おめでとうございます!」
私はきちんと先生の顔を見て言った。
そしてグイッと先生の前にプレゼントを渡す。