先生に恋した話~報われない恋心~
「…。
萌衣が買ってくれたの?」
「う、うん!
ボールペン!あんまり良いのじゃないけど…」
私は、緊張して上手くじゃべれない。
しばらくの沈黙。
ダメだったかな…。
どのくらい経ったのだろう。
先生は、私の方に体を向けた。
「…。
ごめんな…。萌衣。
凄く嬉しいし、受け取りたいんだけど、
特定の生徒に物を貰うことはダメなんだ。
ましては、萌衣が自分のお小遣いで買ったものは。
気持ちだけ受け取るよ」
やっぱり…。
先生はズルいな…。