先生に恋した話~報われない恋心~
気持ち
夏休みが明けて
今日は、始業式。
二学期が始まる。
あれから学校に行っていない。
つまり、先生とも今日久々に会う。
「萌衣!おはよー」
小春が私の背中を思いっきり叩いて挨拶をしてくる。
相変わらずの小春。
「先生、今日スーツだね!」
小春は横目で先生を見ながら
私に小声で言ってくる。
私もチラリと見る。
先生は仁王立ちで
いつもジャージ姿か
白衣姿の先生が
スーツを着るのは式がある時だけ。
校長先生の話が始まる。
私の学校の校長先生はとっても話が長い。
ほとんどの生徒が
話が始まると同時に下を向く。
それに気付いた先生たちは、
ひとりひとり注意に行く。
不意にポンポンと後ろから叩かれる。
後ろを振り向くと
笑顔の小春がいた。