先生に恋した話~報われない恋心~

『実力の80%も出せれば十分です。』

これは、数学の先生。

どういう意味?
と、私は聞く。

「100%出しちゃったら疲れちゃうじゃん?
無理しなくていいの。
80%も出せたら十分だよ」

と言ってくれた。

小春は、気に入った!
といって同じ文章を書いてもらっていた。

『「想えば叶う。」
芯の通った萌衣さんが合格しないわけがない!fight!』

凄く字がうまい。

これは、国語の先生。

私は、嬉しくて泣きそうになる。

「まだ泣くのは早いわよ?
発表の時に嬉し涙を見せてね」

国語の先生の言葉に私は
ひたすら頷く。

『あるいて転ばないように
気をつけて。
すっとぼけの萌衣が心配』

待って!これヒドくない!?

書いたのは、愛しの先生。

他の先生達は大爆笑。

私は、恥ずかしくなって先生の方を見る。

「大丈夫、続き書くから」

そう言って、
先生は付け足すように書いた。

『ファイト萌衣ならだいじょうぶ!』

「先生…」

ありがとう。

期待におえられるように頑張らなくっちゃ。

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