なめてんの?
「俺は介にあの日、教室にいるように伝えた。


理由は伝えてなかったけど。



介、俺が必死な顔してたらすーぐに“分かった!”って返事しちゃって!!



それで、遙さんが教室に戻って来るように仕向けたんだ」







っていうことはつまり……、





私たちが出会うようにわざと仕向けたってことか…。






介も私も、やっと気がついてお互いに声にならない声を上げた…。






「……!!!!!」







「え、でもなんで介が私に告白するって分かったの?」






そこまでは操れたとしてもさすがに人の心までは無理だよね。






「そっ、そうだよ!」






「それはね~…」






さっきの笑顔とは少し違う、悪そうな笑みを浮かべて話始める栗田くん。

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