なめてんの?
「俺、ホントはすっげぇ弱いんだ。それを隠すための、王子様キャラ。



俺は自分を殻で包んで隠してきた」






「……」






何でだろう…。







目の前にいるのは同一人物なのに、介じゃないみたい…。







「俺の弱さを、人に見られたくなくて…ずっとひた隠しにして身を守ってきた。



自分が可愛くて、傷つきたくなくて仕方ねぇから」






何なの、今日の介…。






威勢もないし弱々しい声…。






私が、守ってあげたくなるじゃん……。






「だけど俺、お前が好きだ。お前のどこを好きになったのかなんて、分かんねえけど、


今はお前の全てが好きだ…! なんつーか……お前の全部に惹かれてる」






「っ!」

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