なめてんの?
だけど、そんな状況にしてしまったのは俺だ。






最初に沙彩のことが好きだったのは、大和だ。






それを、俺のためにって俺に沙彩を譲ってくれた…。






辛かったよな…。






苦しかったよな…?






俺、何も分かってなかったのかもしんねえ…。






だけど、大和の“かえちゃんが大好き”って言葉に、嘘はないと思う。






かといって、大和の記憶から、一生これが消えることはない…。






一生、俺に好きな奴を譲った…って残り続けるんだ……。






「……だから俺、四人でデートしたら、


完全に遙さんのこと、吹っ切る…。



そしたら、俺はかえちゃんだけを大事にする…!


協力……してくれる…?」





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