なめてんの?
「え?」






そう言って私の腕を栗田くんの腕に絡めた栗田くん。






「ゴメン。何も言わずに、俺の話、聞いてくれる?」






「……ダメだよこんなの…。介と付き合ってるから………」






「…あーあ……。もっと早く遙さんにアタックしてれば、


遙さんは俺の彼女だったかもしれない?」





「え…それはどうかなぁ……」





「俺、遙さんが今も好きだよ。よく分からないけどね」





「え……」






楓は?楓とはなんで付き合ってるの?




絡まれている腕をふりほどきたいのはそうなんだけど、



暗いこの中で、そんな勇気はわいてこなかった。







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