なめてんの?
「……」







二人とも、もう何も言わなかった。







大和も、苦しそうな顔をしているだけ。







今月中には、ここから東京に行く俺たち。







そっから色々トレーニングつまされて、デビューさしてもらえるらしい。







少しくらいは、そういう仕事にも憧れていた。







だけど、いざ自分がそうなったら


こんなに辛い思いをしなきゃいけねえなんてな…。







沙彩に出会う前の俺なら、絶対こんな風に悩んだりせずすぐ決めてたと思う。







「…ょ……。いいよ…!」







「「え…!?」」







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