なめてんの?








どんなところからも、そんな歓声が上がる。







私と楓は、どんな風に待ち構えるのが正解か分からなくて、あたふたしていた。







「♪♪~~*」






あ…。






聞こえてきたのは、愛しい人の歌声だった。







四年間、逢っていなかった介…。






見ることさえ、ろくにしてこなかった介…。







そんな介が、今、すぐ近くで歌っている……。






< 330 / 431 >

この作品をシェア

pagetop