なめてんの?








私は涙でヒドいことになったメイクにも顔にも気にせずに、自分の首を見た。






「ね、ネックレス…?」






「そ。お前ならできると思ってたから、ずっと前から…四年前から持ち歩いてた。渡すのが遅くなっちまって、ゴメンな?」







「……」







「…気に入らねぇ?」





「ううん!!」






首を横に振る。取れちゃうんじゃないかってくらい、強く。


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