なめてんの?
「だろ?ゴメンな? 長い間、一人にさせちまって…」
「っっ…!!」
「俺も…変われば自体も何か変わるんじゃないかと思って、キャラもありのままをさらけ出したんだ。だけど、結局何も変わらなかった」
えっ…。王子様キャラの隠滅は、それが理由だったの?
「でもな、諦めなかった。最後まで、やり通した。沙彩も頑張ってるって信じてたから」
涙がこぼれた。
ずっとずっと、気を張って生きてきたこの四年間。
心なんて、休まらなかった。
何をしても、何を食べても、何を言われても…!
思い出すのは介の優しい笑顔だった。