なめてんの?








「だろ?ゴメンな? 長い間、一人にさせちまって…」







「っっ…!!」







「俺も…変われば自体も何か変わるんじゃないかと思って、キャラもありのままをさらけ出したんだ。だけど、結局何も変わらなかった」








えっ…。王子様キャラの隠滅は、それが理由だったの?







「でもな、諦めなかった。最後まで、やり通した。沙彩も頑張ってるって信じてたから」







涙がこぼれた。







ずっとずっと、気を張って生きてきたこの四年間。






心なんて、休まらなかった。






何をしても、何を食べても、何を言われても…!






思い出すのは介の優しい笑顔だった。




< 425 / 431 >

この作品をシェア

pagetop