なめてんの?
「ちょ、沙彩。

何でこんなに俺を待たせたの? 

腹減ったし…。

待ってる間、沙彩不足で倒れるかと思ったよ?」


 


え…?






こっちに向かって歩いてくる介。






なんだか…甘えてるの?





「俺、沙彩のご飯食べたい! 
あーん、してくれる?」





いつもと違う介のキャラに思わずクラクラしてしまう。





介は中性的な顔だから、本当に女子みたいで可愛い…。






「……っ」






「あーん…、してくれる?」






私より低い位置にいる介は、
私を上目遣いで見てウサギちゃんみたいな顔をしてくる。







「えっ…あ、え……えっと…」



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