なめてんの?
「ほら、こうやって、巻くだろ?」






「う、うん」






介は器用に私の手を操り、パスタを巻いた。






「ほら。こっからは分かるだろ? 口に入れるだけだから」






「え、顔見えないし、フォークって危険だよ!」






「馬鹿か。こっち向けばいーんだろ? 
それとも、気持ちのいい俺の膝から、離れたくないのか?」






「ち、違うっ!!」






私は、自分の顔が真っ赤なことも忘れて介の方を向いた。






あとは口にパスタを入れるだけ。






もういいっ! ヤケクソだ!!


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