【短】寮内ダーリン
彩Lover
1
“要注意人物がいるから”
ここに辿り着いた瞬間、あまりにピンクの壁に笑いそうになった。
あのチラシだって、冗談かと思ってたのに。
「不思議なとこ……」
だけどもう、親から離れたい。
あたしは操り人形じゃないんだから。
ドアを開けて荷物を入れていた、そのとき。
「アンタ?」
男の声がした。
出た。
これが、要注意…?
「……はい?」