【短】寮内ダーリン


『アンタもゆうき?』


高1の終わり、運命だと思った。


『俺は優しく輝くって書くんだよね』


ニッと笑った顔は、まさに名前の通りだった。

高2で同じクラスになって、驚いたっけ。


『ゆうき!』


そう呼ばれると、同時に振り返るあたしたち。

そのたび一緒に笑った。


『好きなんだ』


そう言われたときは嬉しくて。

泣きそうだったんだ。


モテるユウキと付き合っていくのは、不安だった。

いつだって。


あたしの味方は、ユウキだけだったんだよ。

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