【短】寮内ダーリン
ティータイム。
ようやく落ち着いたあたしは事情を説明した。
ハルは黙って聞いてくれていた。
どうやらハルには“彩さん”という年上の彼女がいるらしい。
「じゃあ、ハルもあのメゾンで出会ったの?」
「うん♪葉月たちに続いてね」
嬉しそうにコーヒーを飲む姿がようやく、年下らしく見えた。
「で、シンディのことだけど」
ドク―
「僕は、何かの間違いだと思うよ?」
「……うん」
そう、だよね。
うん。
「シンディって相手ちゃんと選ぶし」
「うん」
「ま、驚くよねえ」