鬼の子と男子生徒
夕輝と朱鬼
「ふわぁぁぁぁぁ!?凄いです!キラキラ綺麗です!」
先程から、この調子だ。
「そんなに珍しいか?一戸建て住宅が」
「はい!見たことないです!」
目を輝かせてキョロキョロしている。
「そうですか。後、敬語やめろ」
「う・・・・す・・・・ごめん」
一瞬、敬語使いそうになってた。
「黄昏さ「夕輝。だろ?」夕輝!これなに?」
朱鬼が持っていたのは・・・・、
「うわ!朱鬼!危ないから!取りあえず置け!な?」
ギラリと光る、今朝研いだばかりの、
「え?」
「いいから!・・・・包丁をおいてくれ!」
朱鬼はキョトンとしている。
気をつけないと、刺さるぅぅぅぅぁぁぁぁ!
朱鬼は包丁を振り回している。
「危なくないよ?」
「俺が危ないんだよ!」
朱鬼はその言葉にショックを受けたのか、包丁をテーブルの上に置いた。