鬼の子と男子生徒
「・・・・どういうつもり?」
龍が疑いの眼差しを向けてきた。
「どうもこうも・・・・君達から一時の信用を得るために命を掛けるってことだけど?」
ヘラリと笑って見せる。
「あ、もしかして、朱鬼だけじゃ心配?大丈夫だよ!闇鬼!居るんだろー?」
「・・・・なに?」
「もし、俺が龍と海莉に酷いことしたら・・・・俺を殺せ」
闇鬼も眉をしかめる。
「これで安心?」
「・・・・」
「あ、そっか!二人からの返事、聞いてないもんね!それじゃ心配だ。な!いいだろ?朱鬼、闇鬼」
「・・・・いいぜ」
「完膚無きまでに殺っていいならいいぜ?」
「勿論!それぐらいやんないと!」
へらへらしていると、
「・・・・よくそこまで出来るな・・・・」
「これも、一時の信用を得るため!」
二人に笑かける。