鬼の子と男子生徒

「ハイ次ね。えっと・・・・物語は食べたら食べたその物語そのものが消えるの?」

「・・・・いえ。その本に書かれていた物語だけです」

「そっかー。良かったー」

次の質問にうつろうとしたとき、海莉が付け足した。

「それに・・・・言うの忘れてたんですけど・・・・その・・・・食べる=消えるではなくて・・・・食べる=記録する・・・・の方が・・・・正しいです・・・・多分」

・・・・成る程。これで疑問が解けた。

「だから龍がさっき『復元させるから』なんて言ったんだー」



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