鬼の子と男子生徒

「・・・・死なないですねぇ。これが。多分、貴方よりは生きていますよ」

「ホントか?」

疑いの眼差しを向ける。

「はい。自殺を行ったんですがね・・・・これで、2つの質問に答えましたよ?」

「・・・・最後だ。どうして、そこまで心臓を求める?」

・・・・やっぱり、その質問か・・・・。

「・・・・誤解が無いように訂正いたします。・・・・心臓と言っても『汚れた心臓』。つまり、法で裁かれなかった心臓を求めるんです。心臓は、俺にとって、『食べ物』です。生きるために必要な、ね。悪人の悲鳴。輝く汚れた血液。すべてが揃うと、なおいいですね。・・・・説明は以上です」

「ふぅん」




< 129 / 155 >

この作品をシェア

pagetop