鬼の子と男子生徒
「・・・・どこに・・・・って・・・・散歩だよ。最近体、鈍ってるしさ。体を動かそうと思って」
龍はきょとんとしている。
「・・・・なんで、こんな時間に?」
「見つかるか見つからないかのスリルを味わうためだが?」
「・・・・本当に?・・・・じゃあ」
龍の着ている服を指さして、
「・・・・隠しているのは・・・・なに?」
フッ・・・・。
龍が目を瞑りながら下を向く。
龍の顔から、光が消えた。
「俺が?なにを隠してるって?」
龍が顔を上げて、微笑む。
目は、開かれない。