鬼の子と男子生徒

『むしろ、お前の行動全てがオネェにしか見えねぇんじゃねぇの?』

ニヤニヤ顔をしている。

「・・・・お前、誰だ?」

『もう忘れたのか?記憶力弱ぇなぁ・・・・ったくよぉ・・・・俺はユウだよ』

(そんでぇ、僕が紅嘉だよ♪o(^▽^)o)

自分を指さしながら、満弁の笑みを浮かべている。

「ちょ、お前ら!相手が混乱するだろ?身体は一つなんだから!」

今怒っているのは多分、黄昏夕輝だ。

「で、そろそろ名乗って欲しいんだけど?」

コッチをジッとみてくる。

「・・・・天野。天野涼(アマノリョウ)だ」

(結局、名乗っちゃったねぇ♪)

クスクス笑っている。

そこで気づく。

・・・・口が・・・・勝手に・・・・。

「・・・・天野さん。どうして、ここに?」

止めろ・・・・喋るな!

「・・・・黄昏夕輝。お前を捕まえるためだ」

(なんで?)

止めろ・・・・止めろよ・・・・話すな!・・・・駄目だ!

「・・・・研究に・・・・使うためだ」

あぁ。ァァァァァ!!

「・・・・そうですか・・・・ですが、易々と捕まるわけにはいきません・・・・とらえさせて貰います」

まっすぐな目が、俺をとらえる。

「・・・・好きにしろ。どうせ、殺されるんだ。構わねぇよ」

呟くようにいうと、

(ダイジョーブ!死なせないから♪)

そこで、急な眠気に襲われた。






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