鬼の子と男子生徒
な、なんだ!?
風呂場からだ!
「朱鬼!どうした!?」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!夕輝゛!夕輝゛!夕輝゛!」
朱鬼の変な声が聞こえる。
「どうしたんだよ!」
ドアが開かない。
鍵、掛かってる。
「づ、づめっ!づめ゛だ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!!!!!」
「ちょ、待ってろ!」
かちゃん。
「朱鬼!」
「あ゛!夕輝゛!」
朱鬼が抱き付いてくる。
「って、冷た!?水!?」
シャワーから出ているのは水。
・・・・シャワーの使い方、教えてなかった・・・・。
「水がっ・・・・ビチャッて・・・・うわぁぁぁん!」
どうやらいきなり水が出てきて、びっくりし、
ドアを開けようにも、鍵を掛けてしまって、ドアが開かなくなった。
そりゃ、泣くわな。
「ごめん、朱鬼。シャワーの使い方、教えてなかったね」
朱鬼にタオルを羽織らせて、頭を撫でる。
「ぅっく・・・・ひっく・・・・」
朱鬼が泣き止まない。
「お湯出すから。ちょっと待ってて」
急いで、お湯を出す。
「ほら、お湯だよ。大丈夫だから」
朱鬼は泣き止んだ。