鬼の子と男子生徒

「でも、何で今更?」

朱鬼は考え込んだ。

「・・・・今年、何年?」

「え?なんで「いいから!大切なことなの!」はい!」

・・・・初めて、朱鬼に怒鳴られた・・・・。

「えっと・・・・確か・・・・2014年だけど・・・・?」

「!?・・・・もぅ、そんなにたっていたのか・・・・クソッ!」

朱鬼の口調が変わった。

「・・・・明日の朝に闇鬼は来る・・・・マズいな・・・・夕輝を巻き込むわけには・・・・」

ブチブツ朱鬼は呟く。

「夕輝!服、貸してくれ。普段着てるヤツで構わねぇ」

「え?でも「早く!時間がねぇんだよ!」わ、分かった!」

俺はクローゼットから、服とコートと赤いマフラーを持ってきた。







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