鬼の子と男子生徒
しばらく走っていると、
ブァッ!
「な、なんだ!?」
「・・・・来たか」
朱鬼が地面に降りる。
目の前にゆらりと黒い陰が現れた。
「おー、おー、朱鬼君よぉ~。いつの間に人間を従えたんだ?え?」
陰が消える。
現れたのは、朱鬼と同じような鬼。
「・・・・闇鬼・・・・」
よく見ると、朱鬼と同じで、肌が白いっ!
なんで?
「鬼って皆、肌白いの?」
小声で聞く。
「・・・・鬼は人間より、紫外線の被害が少ないからだ」
朱鬼が小声で答えた。