鬼の子と男子生徒
「夕輝・・・・大丈夫か?」
「おー。ヘーキヘーキ。バリバリ元気」
夕輝はヘラヘラした。
殺気はもうない。
「朱鬼。闇鬼を連れて帰れるか?」
何事もなかったかのように、
まるで、そこらにいる人間のように。
「あぁ。帰るか。夕輝、またおぶろうか?」
「あー・・・・いいや。自分で帰る」
夕輝は屋根に飛び乗った。
「ホラ!帰っぞ」
「今いく」
その時、もう1人の俺が言った。
『夕輝って・・・・ホントに優しいね』