鬼の子と男子生徒
「・・・・き!・・・・夕輝・・・・夕輝!」
ゆさゆさ揺れる。
「うぅぅ・・・・はっ!・・・・ゲホゲホ・・・・」
ミニ朱鬼が心配そうに覗き込んでる。
「・・・・おはよう。朱鬼」
「すっげ・・・・さすが生物兵器・・・・」
闇鬼が朱鬼の隣で感心してる。
「普通、俺1人乗っただけで死ぬんだが・・・・二人乗って死んだと思ったら生き返るとは・・・・」
「・・・・夕輝・・・・大丈夫?」
「・・・・大丈夫だよー」
朱鬼の頭を撫でる。
「よかったぁ・・・・いきなり血が沢山出たから、びっくりしちゃったよ」
辺りを見回す。
確かに、べっとりと壁などに血が付いている。