鬼の子と男子生徒

五時間後

「・・・・はい。終了」

朱鬼の合図で終わった。

「・・・・ぉゎ・・・・っ・・・・た」

「お疲れさまです。夕輝さん」

闇鬼が冷たい飲み物を出す。

「お前・・・・こんなに覚えが早ぇのに、何でやんねぇーんだ?」

朱鬼が不思議そうに言ってくる。

「・・・・授業早ぇし。よく解説してくんねぇからだよ・・・・てか、教え方、上手すぎ・・・・」

あ゛ー・・・・もー駄目だー・・・・。

「でも凄いですよ。五時間で高校の範囲を終わらすなんて・・・・」

「・・・・もー、頭ン中入んねぇ・・・・」

「じゃ、このプリント。全問正解したら、本トの終わりだ」

そう言って、一枚のプリントを渡してくる。

「ハイハイ。えーっと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハイ出来た」

朱鬼にプリントを渡す。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・全問正解おめでとう」

長い長い勉強が終わった。




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