鬼の子と男子生徒
鬼の子朱鬼
「んー!あぁ~!出られたぁ~!」
見慣れた部屋。
いつもサボるときに使っている部屋だ。
「・・・・あの」
少女が申し訳無さそうに言う。
「ん?」
振り返って見た。
「・・・・ッ」
可愛らしい少女。
さっきは暗くてよく見えなかったけど、
よく見ると、そこらヘんの女子より可愛い。
「・・・・あの?」
「あ、いや。なに?」
「ここ、どこですか?」
オドオドしている。
「学校・・・・だけど?」
「ガッコウ?・・・・なにするところですか?」
「・・・・勉強するところ・・・・かな?」
意味が分からないようだ。
「もしかして・・・・知らないの?」
「!!す、すいません!すいません!生きててごめんなさい!」
何故に!?
「・・・・君は?」
「・・・・僕は・・・・僕の名前は・・・・朱鬼(シュキ)です・・・・」
・・・・ん?
「僕?」
「ヒィ!ごめんなさい!」
土下座する。
「いや・・・・てか、男!?」