鬼の子と男子生徒
「真白博士~!ま・し・ろ・は・か・せー!」
誰かが呼ぶ。
「あ!いたいた!博士!探したよー!」
「こら。敬語を使いなさい」
コツンと女の子が頭を叩かれる。
「えへ。博士!お話があるんですけどー」
「・・・・どうしだの?美兎、海巳」
少女は那々宮美兎(ナナミヤミウ)。
15歳。
明るく、この研究所で一番頭の回転が速い。
特にこれと言った欠点はない。
・・・・幼稚な性格をのぞけば・・・・。
美兎を注意した少年は久泉海巳(クズミウミ)。
15歳。
美兎より頭脳は劣っているもののやはり回転が速い。
誰にでも優しい。
・・・・ただ、美兎の悪口などを聞くと、暴れる。