鬼の子と男子生徒
「・・・・博士!真白博士!大丈夫ですか!?」
一人の研究員が私を起こす。
「・・・・あれ?私・・・・」
「いきなり倒れたので驚きましたよ。気をつけて下さいよ。最近、寝不足気味ですか?」
「・・・・えぇ。少し疲れてるのよ・・・・」
頭を抑える。
・・・・そう言えば・・・・何か忘れているような・・・・何だったかしら?
「・・・・研究所内の人数は?」
「?なんです?突然。研究所内の人数だなんて・・・・」
「確か、202人だったわよね?」
「違いますよ。200人ですよ」
あれ?おかしいわね・・・・認識ミスかしら?
「・・・・もしかして、疲れが残ってるんじゃないですか?今日はお休みになります?クロのことは我々が見ておきますので」
ニコッと研究員くんは微笑んだ。
「・・・・そうね。じゃ、後は頼むわね」
「はい」