鬼の子と男子生徒
「そうです生きててごめんなさいぃぃぃぃ!」
「何故に!?」
俺、バリバリ失礼な奴じゃん!
「こ、こちらこそ、ごめん」
「え・・・・?」
朱鬼は驚いていた。
「い、いや。ずっと女だと思ってたから・・・・」
「い、いえ!構いません!・・・・それより・・・・殴らないんですか?」
朱鬼が唖然としている。
「え?」
「あ、すいません!変なことを聞いてしまって・・・・。人間によく、暴力を振るわれていたもので・・・・びっくりしたんです」
「あ、さっきの夢・・・・」
あれは朱鬼の昔の思い出だったんだ。
「やっぱり・・・・あなただったんですね?僕を助けようとしていた人は」
朱鬼は顔を伏せた。